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会合構造
化学受容器 圧受容器
化学遊走
核酸
カスパーゼ
活性酸素種
カテコラミン
カテプシン
解糖系・TCA回路
顆粒
カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼI(CPT-I)
カルパイン
ガレクチン-9
がん遺伝子
がん抑制遺伝子
γ-Sm(γ-セミノプロテイン)
還元反応
間葉系幹細胞
器質化
グアニン
クラスⅠMHC
クラスⅡMHC
グラム陽性菌
グリコサミノグリカン
グルクロン酸抱合
グルコーストランスポーター1
グルタチオン
クロストーク
クロストリジウム属
クロマチン
血管性ニッチ
血小板第4因子
血小板由来成長因子
血清
血流によるずり応力
ゲノム塩基配列決定法
ケモカイン
嫌気性生物
抗体
抗微生物ペプチド
骨芽細胞性ニッチ
骨軟部腫瘍
コラーゲン
コンドロイチン硫酸プロテオグリカン
胚盤胞
胚葉
パキテン期
バクテロイデス門
パターナリズム
ヒアルロニダーゼ阻害効果
ヒアルロン酸
微小管
ヒストン
微生物
ビタミンD
ヒト常在細菌叢
ビフィズス菌
非リボソームペプチド合成酵素
ビルビン酸キナーゼM2
ファイトケミカル
フィブリノゲン
フィブロネクチン
フィルミクテス門
フェブリン塊
フェリチン
複合脂質
プラスミノーゲンアクチベーター
プロスタグランジンE2
プロテアーゼ
プロテオグリカン
分化の乱れ
β酸化
ヘリックスターンヘリックスタンパク質
ペルオキシソーム
偏性嫌気性菌
偏性嫌気性生物
ベンゾピレン
ペントースリン酸経路
補体
ホメオドメイン転写因子
ホメオボックス
ホモログ
骨の構造
Z数字
ZGA期
Zygotic gene activation の略.着床前の初期胚は母性因子であるmRNAやタンパク質(maternal factor)を多く受け継いでおり、この母性因子によって発生制御が開始する。発生に伴い母性因子は減少し,胚性遺伝子の活性化へと切り替わる。
この現象をZGAという。

16SrRNA(16SリボソームRNA遺伝子)
リボソームの小サブユニットのRNA塩基配列を基にした微生物の進化系統を明らかにする方法の一つである。
1980年代、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法などの分子生物学的手法を用いて、培養を用いない研究が可能となった。

すべての細菌は、16SリボソームRNA遺伝子(16S)という、タンパク質合成に働く必須遺伝子を持っている。
この遺伝子の塩基配列やその類似度を指標にして、細菌種を特定したり、その割合・系統関係を解析したりする。
これをr16S解析といい、今日最も汎用性のある細菌解析法である。

16S解析や顕微鏡下での実際の菌数測定の結果などから、分離培養できない細菌種(難培養性細菌)が多数存在することがわかった。
しかし当時は、細菌を純粋培養することが細菌研究の要であったため、難培養性細菌も含めた細菌叢の研究は長くブラックボックスを残したままとなった。
培養法、16S解析に続く第3の方法として2003年頃に開発されたのがメタゲノム解析である。
メタゲノムとは細菌叢に含まれる細菌のゲノム全体が合わさったもので、これを解析するにはゲノムの混合物の塩基配列を直接読んでいく。
すなわち、これは細菌叢全体の遺伝子(機能)情報を収集する解析法である。

近年、シーケンス(塩基配列決定)技術は革命的に進歩した。
1991~2004年のヒトゲノム解読に用いられたシーケンサーの数万倍の性能の「次世代シーケンサー」が今日実用化されている。
16Sやメタゲノム解析に網羅性、高速化、低コスト化がもたらされ、常在菌叢研究に拍車をかけている。

2007年末には、日本、米国、欧州、中国などからなる国際コンソーシアムが発足し、大規模なヒトマイクロバイオーム計画(HMP:HumanMicrobiomeProject)が現在進められている。
同計画は「2番目のヒトゲノム解読計画」とも認識されている。
健康な人と病気の人合わせて数百名の口腔、消 化器系、」泌尿器系、皮膚など各細菌叢の
16Sとメタゲノム、さらに分離培養できた3000株以上のヒト常在菌の個別ゲノムの収集を行い、これらを統合したデータベースを構築することをめざしている。

2細胞期
ヒトは卵管の中で精子と卵子が受精します。
受精の翌日、卵子は2細胞に分割します。
この時を2細胞期と言います。

4門の菌種
とは、生物分類のリンネ式階層分類における基本的分類階級のひとつであり、またその階級に属するタクソン(分類群)のことである。
生物全体はおよそ100の門に分類されているが、この数字は分類学者によって大きく異なる。
生物:生命があり、自己増殖能力、エネルギー変換能力、恒常性(ホメオスタシス)維持能力、自己と外界との明確な隔離できる。
しかし、ウイルスやウイロイドのような、明らかに生物との関連性があるがこれらの特徴をすべて満たさない存在までを区分することが出来ない。



大人の常在細菌叢の90%以上が4つの門、すなわちフィルミクテス、バクテロイデーテス、アクチノバクテリア、プロテオバクテリアに属する菌種で占められ、その組成は個人間で大きな差があることが明らかになった。

今日地球上には約70門の細菌種が見つかっている。
このうちのわずか4門がヒト常在菌叢の大部分をなすという事実は、ヒトのヒト常在菌が宿主であるヒトの進化の過程で、強い選択圧を受けて選ばれてきたことを物語っている。

また、生息部位ごとの菌種組成にもそれぞれ特徴がある。
例えば,フィルミクテスは腸内,膣,皮膚,口腔においてメジャーな菌種であり,アクチノバクテリアやプロテオバクテリアは口腔や皮膚,鼻腔でその占有率が高い。
主要4門に入らないマイナー菌種であるフソバクテリア門は口腔細菌叢で相対的に多くなる。

このほか、口腔内にしか存在しないTM7門のような菌種もいる。
部位によって菌種組成比が異なるのは、それぞれの部位での嫌気度、水分量,pH,栄養の量や種類宿主(ヒト)の分泌物質、さらには共存する細菌間の相互作用など様々な要因が絡み合った結果によるものと考えられる。

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