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腎臓がん・腎癌・腎臓癌治療の知識と情報

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腎臓がん・腎癌・腎臓癌における漢方医学療法

漢方医学療法研究会は漢方医学療法が、がん闘病者の治療の福音になればと研究を重ねてきました。
漢方医学療法の作用の一部を闘病者の声として頂いており、声の中から重要度の高い項目に関しての資料をご用意しました。
当研究会の研究成果や実績については「漢方医学療法のがん治療研究における成果」をご覧ください。

■医療相談
腎臓がん(腎癌)ステージの進んだ3期、4期(末期)の腎臓がん(腎癌)では次の様な転移や症状が見られます。
副腎に浸潤、腎臓周囲脂肪組織への浸潤、筋膜を越えて浸潤、大静脈内に進展、リンパ節転移、肺転移、骨転移、脳転移、高カルシウム血症、腹部の腫れ、発熱、全身の倦怠感、体重減少、咳、痰、息苦しさ、手足のしびれ、色々な痛みなど。

腎臓がん(腎癌)治療に不安や行き詰まりを感じたり、インターフェロンα、インターロイキン2等のサイトカイン療法、放射線療法の副作用の軽減、全身状態(PS)の改善、QOL(生活の質)の向上、延命、治癒を目指す腎臓がん(腎臓癌)の治療法を検討されている方。
お問い合わせをお考えの方はまず「漢方医学療法を始めるにあたって」をご覧ください。

西洋医学との併用、あるいは西洋医学以外のアプローチ方法もございますので、腎臓がん(腎癌)治療無料相談よりお問合せ下さい。

■腎臓がんとは
腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、窒素を含んだ窒素系老廃物(クレアチニン、尿素、尿酸)等の老廃物の処理、体内の水分や電解質の調節、エリスロポエチンという造血ホルモンを分泌する事で骨髄に働きかけ赤血球の生産を促し、血圧の調節をしたり、骨の成分であるカルシウムを骨に沈着させる時に必要な活性ビタミンD3の生産を行っています。
腎臓は人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。

腎臓がん(腎癌)は、腎臓の中の尿細管の上皮細胞から発生すると考えられています。
そら豆のような形をして重さ130g、直径11~12cmで、副腎と共に脂肪に包まれ、肋骨に上半分を守られるように、背中側に左右に1つずつあります。

腎臓がんは10万人当たりの発生率が男性で7人、女性で3人程度の割合で、40歳以上に発生しやすく、60歳代に最も多い腫瘍です。
発がんの原因としては、腎不全、喫煙、性ホルモン、高血圧、肥満の関与が指摘されています。
また、塗装工作業員・金属加工業作業員・化学物質を多く取り扱う人にも多く、これは、腎臓が体内の老廃物や有毒物質を尿と共に排出する働きがある為に最終的にそれら影響を体内でもっとも受けやすい為とされています。

常染色体優性遺伝であるvon Hippel-Lindau病(フォン・ヒッペル・リンドウ病)と関連性が知られており、腎がんのうち最も多い組織型である明細胞がんでは3番染色体短腕の欠損がしばしば認められることが知られています。

腎がんに対する治療は根治的腎摘術をはじめとした外科療法が最も確実な手段であり、抗がん剤による化学療法や放射線治療には抵抗性を認めるとされています。

腎臓にできるおもな腫瘍は、腎嚢胞、良性腫瘍の腎血管筋脂肪腫、オンコサイトーマ、
腎癌として、淡明細胞癌、 顆粒細胞癌、 嫌色細胞癌、 紡錘細胞癌、 乳頭状腎細胞癌、 嚢胞由来腎細胞癌、 嚢胞性腎細胞癌があり、その他腎盂癌、集合管癌があります。

腎臓がんの特徴
腎臓がんは、比較的進行の遅い癌です。
癌が発見されたからと言って慌てる必要はありません。
落ち着いて対応されると良いでしょう。

腎臓がんのおもな症状
初期では症状が出ることはまれです。
体重減少、発熱、貧血、倦怠感、血圧上昇、赤血球増多、高カルシウム血症、腎部の疼痛、腎部の腫瘤、血尿、末梢神経症状などがあげられます。

主な転移先と症状
脳転移
頭痛、けいれん発作、嘔吐、意識障害、傾眠(けいみん)(うとうとしていて睡眠に陥りやすい状態のこと)
肺転移
咳、息切れ、血痰、呼吸困難、胸水が溜る
肝臓転移
肝機能障害、背中の痛み、膨満感、腹水が溜る
リンパ節転移
腹部腫瘤、腰痛
骨転移
疼痛、手足のしびれ、病的骨折

■腎臓がんの検査と病期(ステージ)診断
腹部超音波検査

腫瘍の発見には有用です。
無症状で早期の腎がんが人間ドックや健康診断などで指摘される症例が増えています。

胸腹部CT検査
造影剤を使用したCTでは、ほぼ質的な診断も可能です、同時に肺転移やリンパ節転移、静脈浸潤(腎がんは、静脈のなかに入りこみ腫瘍血栓をつくることが多い)等の有無を診断することができます。

磁気共鳴断層撮影検査(MRI)
CT検査だけでは診断がむずかしい症例に対しておこなう検査です

病期(ステージ)診断


■腎臓がん治療を始めるにあったり
腎臓がんの治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット・デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 最終的な治療方法を患者さんが主体となって決定する時代になりつつあります。

腎臓がんの治療をはじめるにあたり「がん(癌)治療の知識と情報」に詳しくまとめましたので是非参考にしてください。

また医療の進歩とともに治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンドオピニオンを求めることが必要な時代になってきました。

詳しくは「インフォームドコンセント」と「セカンドオピニオン」をご覧下さい。

がん治療の知識と情報の「がん治療法を選択するに際してのアドバイス」を是非参照ください

■腎臓がんの手術方法

腎臓がんは病期に関わらず摘出できる場合は、腎臓の摘出、あるいは腎部を部分的に摘出することが一般的です。
仮に肺や骨に転移があっても腎臓の外科的摘出が考慮される場合があります。
これは腎臓摘出手術が身体にそれほどダメージが無い事、腎臓摘出後転移巣に対してサイトカイン療法、外科療法等を行う事により治癒したり、がんの進行が抑制される事があるからです。

癌をそのままにした場合、将来出血や腹痛、発熱、貧血等が発生し、QOLが低下する等を考慮して摘出を行います。

近年は画像診断の普及で小さなサイズの腎がんが発見されることが多くなったため、特にがんが4cm以下の場合は腎臓を全部摘出せずに、がんとともに腎臓の一部だけを切除する手術(部分切除)を行う場合も多くなってきています。

腎部分切除術
腫瘍が比較的小さく、腎臓の辺縁(中心ではなく腎臓のまわり)から突出するような形態の場合は、片方の腎臓全てを摘出せずに、腫瘍とその周囲のみ切除して、病気の腎臓を温存する方法もあります。
これが、腎部分切除術です。

また、片方しかない腎臓に腫瘍がある場合や、左右両方の腎臓に多発性の腫瘍がある場合にも、この術式が選択されることがあります。
開腹の方法はさまざまあり、開腹するか、腹腔鏡を使用するかどうか検討されます。

腹腔鏡下腎部分切除術と開腹による腎部分切除術との違い
1.皮膚を切開する代わりに、トロカーと呼ばれる筒状の器具を入れる5mmから12 mmの穴をあけ二酸化炭素でお腹を膨らまして手術します。
2.手術操作は内視鏡の拡大視野で行うため、より細かな操作が可能です。
3.通常術後の回復は早くなります。
4.手術時間は平均3~5時間で麻酔時間を入れると5~7時間で手術室から戻ってきます。
5.入院期間は、通常術後約10日間となります。

腹腔鏡下腎部分切除術の長所
・皮膚切開が小さく術後の痛みが少ない。
・内視鏡で見ながら手術操作をしますので出血量が少なくなる傾向があります。

腹腔鏡下腎部分切除術の短所
・開放手術より手術時間が長くなる傾向があります。
また、出血量が多くなった場合は、止血に手間取る場合があります。
・体腔鏡手術では、操作が難しい場合や、出血、他の臓器の損傷などのために開放手術に変更しなければならないことがあります。
腹腔鏡手術では難しいと考えられるときには、すぐに開放手術に切り替えることが、安全に手術を終えるために大切です。

予想される合併症とその対応について
・出血:輸血、開放手術への変更が必要な場合があります。
・他臓器の損傷:胆嚢、脾臓、膵臓、腸などを術中に傷つける可能性があり、その場合にはそれらの臓器の摘出を含め、適切に処置しなければなりません。
開放手術への変更が必要になる場合もあります。
・術後の腸閉塞:術後に腸が癒着し、再手術が必要になることがあります。
腹腔鏡手術では開放手術よりこの合併症は起こりにくいと思われます。
・術後の腹膜炎:小さな腸の傷に気がつかなかった場合、後で腹膜炎となり、再手術が必要になる場合があります。
・術後の創感染:傷の縫い直しが必要になることもあります。開放手術より腹腔鏡手術では起こりにくいと考えられます。
・創ヘルニア:傷の下の筋膜がゆるんで、腸が皮膚のすぐ下に出てくる状態で、再手術が必要になることがあります。
開放手術より腹腔鏡手術では起こりにくいと考えられます。
・気胸:肺を包む胸膜に傷が付き、肺の周りに空気が入った状態です。
胸部に管を入れる操作が必要になることがあります。
・術後の肺梗塞:おもに足の血管の中で血液がかたまり、これが血管の中を流れて肺の血管を閉塞する、重大な合併症です。まれな合併症ですが、死に至ることがあります。
この合併症を予防するために、手術中には下肢に弾力性のある包帯を巻いていますが、術後もできるだけ早く歩行していただくことが大切です。
・腎機能低下、廃絶:温存した腎臓の働きが期待したほど保てず、働きが低下したり、機能が廃絶することもあります。
ただし、反対の腎臓が正常に機能していれば、今までの生活には支障はありません。

以上の合併症は開腹による通常の腎部分切除術の場合とほぼ同様です。

腹腔鏡手術に特有の合併症
・皮下気腫:二酸化炭素が皮膚の下にたまって不快な感じがすることがありますが、数日で自然に吸収されます。陰嚢が膨らむこともありますがすぐによくなります。
・ガス塞栓:二酸化炭素が血管の中に入って肺の血管が通らなくなるもので、まれではありますが危険な合併症です。
・創部への癌の転移:腹腔鏡手術では、癌の組織を取り出すときに創に転移が生じたとの報告が、まれにあります。

根治的腎摘除術
癌のある片方の腎臓全てと腎臓の上部にある副腎や周囲の脂肪組織を一塊として摘出する手術です。

■腎臓がんの他の治療法
凍結療法やラジオ波焼灼療法
癌の大きさが4センチ以下の場合が対象になります。
超音波やCT、MRIで病巣の位置を確認し、体の上から注射針のような針を刺して病変部を液体窒素で凍結したり、高周波の電流で焼いたりしてがんを壊死させる治療法です。

これらの治療法の長所は局所麻酔で受けることができ、手術に比べると体への負担が少なく入院期間も短いことです。
しかし、まだ長期的な成績が明らかではなく、保険も適応されていないのが大きな短所です。
また、どちらも実施病院が非常に限られています。

腎臓がんのラジオ波焼灼療法に関しては厚生労働省の「先進医療」の枠内で受けることができます。
臨床試験として、凍結療法やラジオ波による治療を受けるときには、予後を改善する治療法かどうか確認されていないことを理解した上で、メリット、デメリットをよく聞き、実際に受けるかどうかを検討されるべきです。

サイトカイン療法(免疫療法)
がん細胞を攻撃する、体内の免疫機能を強化する治療法です。 現在、標準的に行われているのは、免疫系の細胞を活性化する、「インターフェロン」を注射する方法です。15~20%ほどの患者さんに、がんが半分以下に縮小する効果が見られます。
インターフェロン単独では効果のない人には、「テセロイキン(インターロイキン-2剤)」が併用されます。

サイトカイン療法の副作用としては、個人差がありますが、インフルエンザに似た発熱、関節の痛みなどが起こることがあります。

分子標的薬
日本では2011年4月現在、分子標的薬が腎がん治療に使われています。
1つはチロシンキナーゼ阻害薬と呼ばれる薬で、がんが栄養を得るために血管を作り出すのをブロックします。
もう1つの分子標的薬は2010年発売された薬剤で、mTOR(エムトール)阻害薬と呼ばれ、主にがんの増殖を調節する酵素の働きを抑えることで、がんの増殖を抑制します。

分子標的薬の使用には、制限があります。
サイトカイン療法が効かなくなった患者さんに対して有効」とする試験結果が出た分子標的薬は、サイトカインが効かなくなった患者さんを中心に使われています。

分子標的薬の副作用と欠点
チロシンキナーゼ阻害薬では、高血圧、手足の皮膚が腫れたり、痛くなったりする「手足症候群」、疲労、下痢、骨髄抑制(白血球や血小板などの血球成分が減る症状)などがあります。

mTOR阻害薬に特徴的なものとしては、間質性肺炎(難治性の肺炎)、高脂血症、高血糖などが挙げられます。
欠点として、治療抵抗性(薬剤耐性)がでます。

放射線療法
骨に転移した場合の痛みの緩和や脳に転移した場合の癌のコントロールに使用されます。

腎臓がんの再発・転移に対する治療
サイトカイン療法や子標的薬の治療が行われます。
さらに進行し痛み等の症状がでますと放射線療法や鎮痛薬で症状をコントロールしながらQOLを重視した治療を行います。

■癌(がん)の何が生命を脅かすのか
癌(がん)関連遺伝子(癌遺伝子と癌抑制遺伝子)という遺伝子群の遺伝子の変異(2個~10個)が遺伝子産物(変異タンパク質)を産生します。

遺伝子産物(変異タンパク質)は生体の生命維持に重大な支障を与え、全身状態(PS)の低下、多臓器不全や身体の衰弱を招きます。
遺伝子産物(変異タンパク質)こそ癌(がん)が生命を脅かす元なのです。

■がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)の生体に対する影響
がん化した細胞の種類や発生した部位により産生される物質も異なり、がんの病態や悪性度が規定されます。

また、同じ腫瘍内にあるがん細胞でも、クローン増殖(転写)するがん細胞の増殖スピードが早く、悪性度が高い、そして同じ腫瘍内に多くのクローンが混在していると考えられます。
抗癌剤等の薬剤治療により、クローンが死滅しても別のクローンが特別な物質(薬剤耐久性遺伝子産物(薬剤治療が効かなくなる))を産生し、薬剤や免疫(免疫回避機構)に依る治療等からすり抜ける術を獲得します。

がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)は細胞内に産生される物質と細胞外へ産生される物質があり、細胞内にはシグナル伝達関連タンパク質、細胞外には増殖因子、癌胎児性タンパク質(CEA、AFP)、酵素、ホルモン、サイトカイン等です。

この様な事に依り、がん細胞が無知秩序で抑制不能な細胞増殖や転移、がん細胞のアポトーシス抑制(がん細胞の不死化)やがん周囲の血管新生等の能力を獲得します。

生体に対しては、全身の代謝異常、消化器機能障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)、炎症誘導、発熱、悪液質(食欲低下、体重減少)、高カルシウム血症等、腫瘍随伴症候群と呼ばれる癌(がん)が産生した物質が血流に入って体内を循環する事で起こる症候群、特に病期(ステージ)の進んだ末期癌に多く見られます。

■癌(がん)を克服するには次の様なことが行われなければなりません
「抗炎症」「変異物質の抑制」「免疫細胞の活性」「癌細胞の死滅」「血液の改善」「クローン阻止」「活性酸素の消去」「代謝異常の改善」等を総合的に行わなければ癌(がん)克服の道筋は見えないのです。

漢方医学療法は、これら問題に対し学術的に裏付けられる療法なのです。
漢方医学療法に関心がある方は腎臓がん・腎癌・腎臓癌治療の無料相談よりお問い合わせ下さい。