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スキルス胃がん・スキルス胃癌治療の知識と情報

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スキルス胃がん・スキルス胃癌治療の知識と情報

スキルス胃がん・スキルス胃癌における漢方医学療法

漢方医学療法研究会は漢方医学療法が、がん闘病者の治療の福音になればと研究を重ねてきました。
漢方医学療法の作用の一部を闘病者の声として頂いており、声の中から重要度の高い項目に関しての資料をご用意しました。
当研究会の研究成果や実績については「漢方医学療法のがん治療研究における成果」をご覧ください。

□医療相談

スキルス胃がん(スキルス胃癌)ステージの進んだ3期、4期(末期)のスキルス胃がん(スキルス胃癌)では次の様な転移や症状が見られます。
リンパ節転移、肺転移、肝臓転移、骨転移、腹膜転移、他臓器への播種性転移、癌性腹膜炎や腸閉塞、癒着、腹水、むくみ、体力の低下、衰弱、痛みなど。

スキルス胃がん(スキルス胃癌)治療に不安や行き詰まりを感じたり、化学療法(抗がん剤治療)の副作用の軽減、QOL(生活の質)の向上、延命、治癒を目指すスキルス胃がん(スキルス胃癌)の治療法を検討されている方。
お問い合わせをお考えの方はまず「漢方医学療法を始めるにあたって」をご覧ください。

西洋医学との併用、あるいは西洋医学以外のアプローチ方法もございますので、スキルス胃がん(スキルス胃癌)治療無料相談よりお問合せ下さい。

□スキルス胃がん(癌)とは

瀰漫(びまん)性(がん細胞が粘膜の下に潜るように広がりながら増えていく)に浸潤していく癌で、別名、硬癌(こうがん)ともいいます。

胃がん全体の約10%を占めるスキルス胃がんは、胃がんの中でも悪性度が高く、早期の発見が難しいといわれています。
そのわけは、表面の病変が小さいためなのです。

X線や内視鏡検査による胃表面の形状観察では一見、正常の胃と区別がつきにくく、また、がん細胞が粘膜の下にいるので粘膜を採取して顕微鏡で観察しても、がん細胞が見つからないこともありますが、難しいとはいえ、胃全体が縮み上がるような形になるので画像診断で見つけることも可能です。

スキルス胃がんは、非常に進行が速く、播種性転移をして腹腔内の臓器の表面を覆う腹膜にくっついて拡がっていくのが特徴です。
また、癌に依り腹膜が炎症をおこすと腹水を貯めたり、腸の外側から癌が締め付けて腸閉塞を起こすこともあります。

発がんの原因は、一般的な胃がんとは異なり、CDH1遺伝子異常家系に多発したとの報告があり、カドヘリンとの関連が示唆されています。
また、PSCAの遺伝子変異も関与が研究されています。
両親や、その家系にスキルス胃癌の方がいた場合は、要注意です。

スキルス胃がんの主な症状は、一回に取れる食事量が減る、食欲不振、吐き気、血便・黒色便、体重減少などがあげられます。
また、下痢を伴うことがあります。

□スキルス胃がん(スキルス胃癌)の治療をはじめるにあたり

スキルス胃がん(スキルス胃癌)の治療は、医師の協力の下で治療方針、期間、メリット・デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 最終的な治療方法を患者さんが主体となって決定する時代になりつつあります。

スキルス胃がん(スキルス胃癌)の治療をはじめるにあたり「がん(癌)治療の知識と情報」を詳しくまとめましたので是非参考にしてください。

また医療の進歩とともに治療方法も多様化してきており、 医師によって方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンドオピニオンを求めることが必要な時代になってきました。

詳しくは「インフォームドコンセント」と「セカンドオピニオン」をご覧下さい。

「がん治療の知識と情報」の「がん治療法を選択するに際してのアドバイス」を是非参照ください

□スキルス胃がん(スキルス胃癌)の治療

スキルス胃がんの治療は、標準的な治療方法が確立されていないため、胃がん治療のガイドラインに準じて選択されることが多く、胃がんのもっとも有効な治療手段としての外科手術が検討されます。

進行がんでは胃切除と2群までのリンパ節郭清が標準的手術とされており、スキルス胃がんも基本的には手術が第1選択されます。

スキルス胃がんの手術は、腹膜播種があるかないかが大きなポイントとなります。
播種性転移がないとして手術をしても、将来再発と言うかたちで播種性転移が確認されると言う事があります。
ゆえに、スキルス胃がんの治療に限界があるのです。

□癌(がん)の何が生命を脅かすのか

癌(がん)関連遺伝子(癌遺伝子と癌抑制遺伝子)という遺伝子群の遺伝子の変異(2個~10個)が遺伝子産物(変異タンパク質)を産生します。

遺伝子産物(変異タンパク質)は生体の生命維持に重大な支障を与え、多臓器不全や身体の衰弱を招きます。
遺伝子産物(変異タンパク質)こそ癌(がん)が生命を脅かす元なのです。

□がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)の生体に対する影響

がん化した細胞の種類や発生した部位により産生される物質も異なり、がんの病態や悪性度が規定されます。

また、同じ腫瘍内にあるがん細胞でも、クローン増殖(転写)するがん細胞の増殖スピードが早く、悪性度が高い、そして同じ腫瘍内に多くのクローンが混在していると考えられます。
抗癌剤等の薬剤治療により、クローンが死滅しても別のクローンが特別な物質(薬剤耐久性遺伝子産物(薬剤治療が効かなくなる))を産生し、薬剤や免疫(免疫回避機構)に依る治療等からすり抜ける術を獲得します。

がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)は細胞内に産生される物質と細胞外へ産生される物質があり、細胞内にはシグナル伝達関連タンパク質、細胞外には増殖因子、癌胎児性タンパク質(CEA、AFP)、酵素、ホルモン、サイトカイン等です。

この様な事に依り、がん細胞が無知秩序で抑制不能な細胞増殖や転移、がん細胞のアポトーシス抑制(がん細胞の不死化)やがん周囲の血管新生等の能力を獲得します。

生体に対しては、全身の代謝異常、消化器機能障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)、炎症誘導、発熱、悪液質(食欲低下、体重減少)、高カルシウム血症等、腫瘍随伴症候群と呼ばれる癌(がん)が産生した物質が血流に入って体内を循環する事で起こる症候群、特に病期(ステージ)の進んだ末期癌に多く見られます。

□癌(がん)を克服するには次の様なことが行われなければなりません

「抗炎症」「変異物質の抑制」「免疫細胞の活性」「癌細胞の死滅」「血液の改善」「クローン阻止」「活性酸素の消去」「代謝異常の改善」等を総合的に行わなければ癌(がん)克服の道筋は見えないのです。

漢方医学療法は、これら問題に対し学術的に裏付けられる療法なのです。
漢方医学療法に関心がある方はスキルス胃がん治療の無料相談よりお問い合わせ下さい。